このお墓は外柵の高さがあまり高くならないように設計をしました。
周囲との境界の役目をする外柵ですが、時として不都合が生じます。

お墓参りは正面から眺めて鑑賞するものではなく、まずはお墓掃除から始まります。
その時に間口のあまり広くない墓地形状の場合は、外柵を高くし過ぎると、お墓の横や後ろへ回り込む時に、足もとが不安定になります。
人は誰しも年老い、足もとに不安を抱えてきます。お墓で転んでしまってはいけません。

全体のバランスを損なわない範囲で、使い勝手を考慮した設計はとても重要です。
お墓は永い年月、使っていくものなので、先々のことも考えた上で、デザインや大きさなどの見栄えを優先しすぎないことが肝要です。

石の種類：　唐原みかげ　【産地：福岡県】

細かな石目で良いつやが出る。吸水性は低く、淡い薄桃色のやさしい色合い。

上品な外見と石質の良さで、近年では最も人気のある石の一つです。